思考メモ 投資関連

資本主義と富の再分配とAIとベーシックインカムの関係性

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どうも、黒咲真雫(@baki_1771104)です。

選挙期間ということもあり、たまには社会の事を考えた記事でも書いていこうと思います。

なお、政党がどうのこうの、という事を書くつもりはなくて、現在の社会全体の問題について、よく議論されたことをギュッとまとめたような記事を書いたつもりです。

~目次~

  1. 格差の拡大と再分配と政治
  2. 資本主義と産業革命
  3. 加速する富の集中とピケティ
  4. AIと資本家と労働者
  5. 仕事が無くなった先の未来がベーシックインカム
  6. まとめ

1.格差の拡大と再分配と政治

政治に触れないと言ったのに、政治が入っていると突っ込まれるかもしれませんが、別に日本に限らず世界全体での目線をするつもりです。

まず、現状の社会問題として格差の拡大があります。

この格差は所得格差で、日本の小さいなかで見ると手取り10万台と年収1000万円の方の戦争みたいな小さい論争ですが、社会全体で見ると

世界の富の82%、1%の富裕層に集中 国際NGO試算

国際NGO「オックスファム」は22日、世界で1年間に生み出された富(保有資産の増加分)のうち82%を、世界で最も豊かな上位1%が独占し、経済的に恵まれない下から半分(37億人)は財産が増えなかったとする報告書を発表した。資産の偏在が格差拡大を招いているとして、世界の指導者に対策を呼びかけた。

https://www.asahi.com/articles/ASL1Q53MTL1QUHBI016.html

上の記事のようにとんでもない上位勢にかなりが集中しています。

このように放っておくと富は上位勢に集中していきます。

その為、富の再分配が必要になるわけです。

集中しすぎたものを社会に戻す必要があります。

しかし、自然には戻りません、自分の会社を見てもらえれば一目瞭然だと思います。

そのため、「政治」による「富の再分配」が必要になります。

何故政治かというと、理想論上では企業に縛られない存在だからです。(現実はそんなことないですが)

現在の富裕層はタックスヘイブンを利用した違法ではない脱税をしているので、政治に縛られないような動きをしています。

2.資本主義と産業革命

今の資本主義の原点はどこにあるかですが、それは産業革命にあります。

当時の産業革命は18世紀半ばから19世紀にかけて、綿織物を石炭を燃料に使った蒸気機関を利用した機械化でした。

それが発展して、現在の資本主義があるのですが、産業革命当時は現在よりも過酷な状況でした。

法律などの整備が無いので、朝から晩まで土日関係なく労働者は働き、資本家が富を潤す。

また労働組合なども無いので、労働者は永遠に搾取される。

それが当時の産業革命から生まれた資本主義でした。

つまり、政治などの介入が無い限り資本家が潤い、労働者は搾取されるという構造は変わらないということで、変えるために政治があるわけです。

3.加速する富の集中とピケティ

資本主義の中で、資本家が潤うことが歴史から分かりました。

では労働者は真面目に働いて、業績を上げて収入を増やしていけば豊かになり、資本家までは行かなくとも格差を縮めることは出来るのでしょうか。

答えはこの簡単な式にあります。

r > g 

この中身としては以下の引用が解説になります。

トマ・ピケティ氏が唱えた「r>g」とは

『21世紀の資本』の主張は「資本主義の富の不均衡は放置しておいても解決できずに格差は広がる。格差の解消のために、なんらかの干渉を必要とする」というものだ。その根拠となったのが、「r>g」という不等式だ。「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示す。

同書では、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘する。そのため、「r>g」という不等式が成り立つ。

https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2018/2018_115.html

r (資本収益率) > g (経済収益率)

これは資本によって得られる富は労働によって得られる富よりも成長が早い、という事です。

噛み砕いて言うと、サボらないウサギとカメですね。

永遠に差は縮まらないどころか、差は伸びていきます。

カメも努力はしていますが差は縮まりません、そしてカメは私たちです。

4.AIと資本家と労働者

過去、現在に触れてきたので今度は未来に目を向けた話をします。

未来やAIと言っても夢物語をするつもりはないです。

AIや機械化による効率化・合理化が少し進んだ、今よりも人が職場で必要が無くなった世界です。

自分は働きたくないからそれでいいな~、という目線や、仕事を奪われるという目線が色々ある中で、自分が資本家になった目線を考えましょう。

まず、自分が社長で人を減らして機械化を進めた方が5年ぐらいの歳月を考えて得になる部門やラインがあれば、機械化を進めていくと思います。

ただ、完全に人は無くせませんのである程度は雇っています。

そして機械化に伴い収益を上げていきます。

これが様々な業界で起これば、確実に必要な人材は減っていきます。

これが機械に仕事を奪われるという事です。

完全に労働者はいなくなりませんが、確実に必要な人は減っていきます。

ただ、産業革命の時にも同じことが言われていて、仕事が奪われるから機械を壊すという動きになりましたが、それは杞憂に終わり今があります。

なのでAIや機械化が進んでも労働者がいなくなることは無いと思います、そんなに万能な存在でも無いですし。

5.仕事が無くなった先の未来がベーシックインカム

では、機械が仕事を奪うが杞憂に終わらず、実現してしまった世界の事を考えてみます。

ここでは、労働者人口の2割しか仕事をしておらず、もう8割は無職です。

この世界で収入の無い世帯はどうやって生きていけばいいのでしょうか。

8割が無職であれば、無職が当たり前なので、無職になったのは自己責任という論調も息を潜めることになります。

単純に考えれば、生活保護が必要なのですが、労働者人口の半分が生活保護を申請する世界はどう考えても非効率です。

こうなると全員に一律給付のベーシックインカム(BI)論が出てきますが、ベーシックインカムのみが終点ではありません。

ベーシックインカムは税金を政府が回収し、それを再分配する流れですが、企業から直接お金を受け取る方法もあります。

それが株式会社の株を全国民が持つことです。

株式を1億枚発行すれば全国民に1枚ずつ渡すことができて、企業は株主に対して配当を支払う必要があります。(1単元がどうのこうのは置いておきます。)

企業は株主のものなので株主が可決しない限り、配当を止めることは出来ません。

これは企業がとてつもなく大きな存在になった場合の話で、こっちよりもBIの方が主流になるとは思いますが、このような選択肢もあります。

6.まとめ

最後にまとめになりますが、結論を簡潔にまとめると、資本主義は資本家に富が集中するもので、富は富を生んで格差を作り出すので、その是正のために富の再分配を政府が行うのです。

そのため、誰が政治家になろうともこの、富の再分配が上手く行われないと貧富の格差は埋まらないのです。

ただ、法人税を上げ過ぎると、企業が他国に逃げるなどしてしまうので、1国の中だけで理想論を掲げても上手くいかないものだと思います。

AmazonとかのGAFAMがそうですね。

だからと言って、何もしないのは悪手でしょう。

また、日本だけが経済成長していないのは単純に日本の失敗です。(他の国は経済成長しているので)

より良い世の中にしていくためにも選挙には行った方がいいかと思います。

以上、それでは。

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