どうも、黒咲真雫です。
1~2年前に億り人という言葉が出て、そこから一般人(ネットに詳しくない人)にもビットコインのことが知れ渡るようになりました。
ビットコインはブロックチェーンという技術を使用しており、中央政府が必要としない点が現在の貨幣と最も異なる点です。
そんなビットコインが何故流行ったのかについて、考えると中国にあります。
中国では現金の国外持ち出しに制限があり、中国から他国への富の移動を抑制しています。そうなるとお金持ちは例えばアメリカにお金を持っていきたいよ、って時にすごく不利な条件で持っていくことになるので、そこでビットコインという暗号資産が役に立ちました。(なお、現在では中国でビットコインに規制強化が入り、価値が下がっています。)
他は、イーロンマスクの発言などがありますが、発言に一つ、二つで上がったり下がったりするので、所持している人はマスクの発言に気を取られることになるので大変だと思います。
そしてここからが本題になりますが、私がビットコインを買わない理由について説明していきます。
~目次~
- 投資ではなくて投機だよね
- 株や債券と違ってコモディティであること
- 暗号資産(仮想通貨)はビットコインである必要が無い
1.投資ではなくて投機だよね
そもそも論ですが、私は株や債券、リートを買っています。(基本はインデックスファンドやETFの形です。)しかもそれは長期的に見て成長していくだろうという観点での長期保有での「投資」を行っています。
しかし、ビットコインはみんなが価値が上がるだろうと信じ買っていますが、本質的には、「自分よりも高い値段で買う愚者が増えて欲しい」という思いが根底にある「投機」です。投機=ギャンブルのことでFXやカジノ、競馬と変わりません。
私は投機に興味がないのでビットコインは買いません。
2.株や債券と違ってコモディティであること
上で私は投資である、株や債券、リートを買っていると書きました。
何故、それらを買っているかというと、どれも利回りがあるからです。
つまり値上がりしなくても所持しているだけでリターンがあります。
しかし、金やプラチナ、小麦、石油といったコモディティ(現金と交換出来る商品)は持っているだけではリターンを生み出しません。売買時に値上がり益のみがリターンとなります。
ビットコインも持っているだけでは何も価値を生み出さないコモディティであるため、私は手を出しません。
ちなみに私はコモディティを買わないので、リスクヘッジで金を持つこともありません。
3.暗号資産(仮想通貨)はビットコインである必要が無い
将来的に、暗号資産が主流になる可能性がありますが、その際にビットコインである必要は無いと考えています。
ビットコインは発行上限(2100万枚)が決められており、その発行上限に達しないように半減期というものが定められています。
そして半減期によってマイニングの報酬である、採掘者が貰うビットコインが減ります。
半減期によってビットコインを延命している状態ですが、いつかは終わりが来ます。(現在は2140年に上限に行く見込みのようです。)
ビットフライヤーより https://bitflyer.com/ja-jp/glossary/issuance_amount
ビットコインが発行できなくなるという事は、分散型台帳としての役割を果たせない(取引の書き込みが出来ない)ことになりますので、ここがビットコインによる送金システムの終わりということになります。
そもそもビットコインの価値に対してマイニングの報酬が少なくなれば誰もマイニングをしなくなる
(ライバルがいてもいなくても総合的に必要な計算量は変わらないから電気代100万払って90万貰えるゲームには参加しなくなる。現状は20人が5万ずつ電気代を払って1人だけ110万貰えるみたいなシステムなので、1よりも期待値が高いからマイニングをしている。)
しかも現在マイニングにかかっている電気代が高い=環境負荷が大きいことが問題になっています。(イーロンマスクはその点で💔をツイートしたのです。)そのため、ビットコインの世論からの目が厳しくなることが予想され、長期的には価値が下がると思います。)
また、ビットコインは少数の持ち主が多量のビットコインを所持しており、彼らが売り払った瞬間にビットコインは大暴落して紙くずにすらならない、価値のない0と1の集合体になります。
また、イーロンマスクがなんか言うたびに価値が増減するのですから、弱者には厳しい世界です。
いつかバブルは弾けます。
ここからが本題ですが、何も暗号資産はビットコインだけでなく、イーサリアムやネムなど沢山ありますしこれから新しく作ることが出来ます。
仮に世界的に暗号資産を利用していこうと(送金コストなどを考えてその方が合理的だと世界中が考えるように)なれば、国連などが代表でそれを作り、暗号資産としてその手を離れて使われることになる未来も考えられます。(誰が発行しても仕組みは変わらないので、国連が信用できないなどという話にはならない、暗号資産の問題は少数の人間が多量の富を抱えて市場に大きな影響力を持ってしまう事)。
以上の3点が私がビットコインを買わない理由です。投機でありコモディティであるから買わないし、ブロックチェーン技術が暗号資産として利用されるのであれば、別にビットコインである必要は無い、という考えから私はビットコインに手を出しません。
この記事を読んで、ビットコインよりもインデックスファンドなどを使った株式投資が気になった方には以下の本をお勧めします。
おすすめの本
はこちらとなります。
はじめての人のための3000円投資生活
内容が難しくないので投資本を初めて読む人にお勧めです。
私が一番最初に買った資産運用本です。
お金が勝手に増えていく! カンタン! インデックス投資完全ガイド
水瀬ケンイチさんというインデックス投資歴15年の方のムック本です。
内容が分かりやすいですし、水瀬ケンイチさんの資産の流れも分かります。
ウォール街のランダムウォーカー
インデックス投資におけるバイブルのような位置づけの本です。
ただ、500ページあるのである程度知識が無いと読むのが大変です。2回、3回読むと全体像がつかめてきます。
敗者のゲーム
FXや短期トレード、個人でファンダメンタル分析などをしている人達すべてを含めて、敗者と位置づけした、インデックス投資至上主義の本です。マーケットのお金は9割ぐらい機関投資家が動かしているので、この考えは正しいと個人的に思います。
ウォール街のランダムウォーカーよりも読みやすいです。
以上、それでは。