
(このブログは、製造業社員の平凡な日常を淡々と描く物です。 過度な期待はしないでください。)
はじめに
どうも、黒咲真雫(くろさき まな)(@baki_1771104)です、裁縫は中学校以来やったことがないです
今回は初めて自作ぬいぐるみを作りました(2体→書きかけのブログを放置してたら7体に増えました)ので、自作ぬいの感想や作る流れ、必要な道具(それをどこで揃えるか)、どれくらい時間がかかるのか、そもそも難しいのか、など初心者ならではの目線で解説していこうと思います。
1.自作ぬいを作ると決めたきっかけ
なぜぬいぐるみを買わないで自作なのかというと、単純に売っていないからですね。
2.5次元の誘惑 というアニメ化が決定したジャンププラスのコスプレ熱血漫画があるのですが、アニメ化決定したぐらいでまだ放映もされていないしグッズもそこまで出ていない。
ましてや ぬいぐるみ なんて全く出ていないのでこうなれば作ってしまうという思いに至ったわけです。
(ぬいぐるみどころか応援うちわみたいなお手製オタ活グッズも作ったことが無いのに)
あとは自分で作ることでちょっとでも作品への愛を示せればいいな、っていうのもあります。
2.ぬいぐるみを作る流れ
そしてぬいぐるみを作る流れや取っ掛かりですが、自分は「かんたん! かわいい! はじめての推しぬい&ぬい服 」という本を買って参考にすることにしました。
本に型紙も入っているので、この本一冊で一応作れるのですが説明がわりと大雑把で本とにらめっこしても、どこを縫い合わせればいいのか、パーツを組み合わせればいいのかよく分からない部分が多かったです。
なのでこの本を読めば作れる!とはならないですね
ただ他の本を買ってないからこれがオススメとは、言いづらいのが申し訳ないところ
→他の本買った感じだと、これが良かったです
きせかえできるぬいぐるみ てづくり推しぬいBOOK
今ではこの型紙で作ることが多いです、生地が重なる部分が少ないのと、前髪は後から貼り合わせるタイプなので作りやすいです
最初はなるべくハードルを下げるのが良さげですね
個人的には本を買った方がいいと思いますが、一冊でカバーしきる部分は少ないので、これが知りたい!って断片的な情報はYoutubeで探すのがオススメです。
個人的なオススメは「ぬいものアイドル たきゅーと」さんです
約280本の動画を出してて、ぬいぐるみの作り方も多種多様なので見聞をかなり広げられます。
こんな方法もあったのか!と気づきが得られるのがいいですね。
そしてぬいぐるみ作りの大体の流れですが、
1.型紙を決める(作る推しキャラに合うやつを探さないといけない)
2.布を決める(色とか素材、かなり大きい手芸店じゃないと欲しい色は見つからないです)
3.道具を買う(針から糸、布を張り合わせる接着シートやボンド、刺繍シートなど…)
4.大き目の道具を買う(接着シートを使うならアイロン、一歩先に進んでミシンなど)
5.型紙を印刷、切り出しする
6.型紙に合わせて布を裁断
7.顔の刺繍をする(パーツを貼り付ける系もあったりする)
8.パーツごとの布を縫う
9.パーツを組み合わせて縫う
10.綿を詰めて完成
流れとしてはこんな感じで、意外と布に触るまでの段階が多いです。
最初は道具や布、糸を揃えるのにかなり時間がかかります。
詳細は分けて説明したいと思いますが、実店舗だけでなくネットでも並行で探すとGoodです。(そうじゃないと揃わないし)
3.必要な道具
大き目の手芸店があれば一気に揃えられますが手芸店は値段が高いので、初めはハードルを下げる意味でも100円ショップで揃えて、足りないものを手芸店で補うのがオススメです(お財布的に)
道具を上げて行くと
〇布関係
布、ハサミ、裁ちばさみ、チャコペン、ボンド、両面接着シート
チャコペンは鉛筆タイプよりも水性ペンタイプがオススメです、書きやすいしちゃんと消える
チャコシートで型紙を写すのは大変だったので止めた方がいいです(1敗)
ボンドは跡になるしつけた部分が硬くなるので、アイロンを使う両面接着シートがおすすめですが布を両面貼りする場面はあんまりないです
〇刺繍関係
刺繍糸、刺繍針、接着芯、刺繍枠、刺繍シート、フリクションペン
顔の刺繍に必要な道具です、刺繍糸は専門店で買うのもいいですが色を揃えると結構高額になるのでネットの100色入りとかがオススメです(900円で100色入りが普通に売ってます、ダイソーは色のレパートリーが少ないのでネットがベター)

※刺繡糸は大手メーカーが3つ(DMC、オリムポス、コスモ)がありそれぞれ特徴がありますが、1色あたり150円ぐらいしますし、各手芸店も基本は一社の糸しか置いていないはずです
接着芯は薄手、刺繍枠は竹製がベストです。
特に接着芯は薄くないとめっちゃ裏映りします、刺繍上手い動画見るとみんな使っているので使うのが正義のはずです(自分は厚手を買ってしまいまだ使えていない、というか無くてもいけるかもしれない→案外無くても行けます)
〇縫う関連
縫い針、まち針、クリップ、手縫い糸
家庭科のソーイングセットが残ってればそれでOKです、クリップは結構使いやすいので100均で買っておくのがおススメです。
基本は百均のでいいと思いますが、高い方が針の通りが良いのかな?と思ったりもしてます
〇綿関連
綿、ピンセット
手芸用のかんし(綿を詰めるやつ)は高いのでピンセットで代用すると安く抑えられます。
綿は耳のような小さい部分は手芸店の「つぶ綿」、ボディのような大きいところは100均の綿、と使いわけるのがオススメ
最近は100均でもつぶ綿売ってますね
という感じで結構必要になります。
値段は色々道具を揃えると100均と手芸店の割合にも依りますが5000円~1万円と言ったところでしょうか
1度揃えれば、消耗品のメインは布になるのでお金はかからなくなってきます
※お金よりも時間の方がめっちゃかかります
ここからは各道具・素材のちょっとした深堀りになります。
〇布
店頭で探しても大きいお店じゃないとなかなかいいのが見つからないので、ネットで買うのがオススメです。
店頭で妥協して近い色でいいか….で買うと後悔します(1敗)
Amazonで買うならトーエ(グッズプロ)さんの「クリスタルボア」シリーズがいいと思います。
サイズが150cm×10cmからで数量を増やすことで幅10cmが20, 30cmと増えて行きます。
布の生地は実際に見ないとしっくりこないので、色見本も買っておくとどれを買えばいいかはっきりすると思います。
クリスタルボア生地サンプル 茶色系統 ソフトボア
他の色の色見本も系統ごとにいくつか出ています。
色見本を買ったとしても店頭でぬいぐるみ用の生地を買うよりも安くなると思います。
髪とボディ以外にも服作りでも布が必要になるので、それ用で白とかを買っておくのもいいかもしれません(自分も後々買い足しました)
最近は百均でもクロスボアなど売っていますので、ぬいぐるみの素体となる肌色(ライトカラー)は百均で調達するのをお勧めします、髪色辺りはちゃんとこだわって色を探した方がいいです。
〇ハサミ
ハサミは用途が違うものを計3種類用意して自分は使っています
1.通常用
2.裁ちばさみ
3.細部用
通常用は、イオンやスーパー、ホームセンターで売ってる500円ぐらいのハサミで買っておきましょう。
普通に家で使ってるやつでもOKです。
裁ちばさみも欲しいところですが、店頭でいいやつを買うと高いのでAmazonとかがオススメです。
訳アリ商品ですが、性能に問題無くて安いので下の1500円ぐらいのやつを買いました。
普通に切れ味抜群です。
100均で買うと後悔してゴミ箱行きになるのでやめておきましょう。
裁ちばさみで布を切らないとやっぱり少し切りづらかったり、細かく切って布の端がガタガタになったりするので買っておいて損は無いです。
細部用は、布の切りづらいところとか活躍の場面は少ないですが、あったら便利って感じです。
ミスって縫った糸を切る時に活躍しますね。
4.制作時間
そして制作にかかる時間ですが、これが結構かかります。
先ほど挙げた、作業の流れに当てはめて行くと
1.型紙を決める(作る推しキャラに合うやつを探さないといけない)
→1時間ぐらい、組み合わせを考えたり探したりする必要があるため、動かすというよりも考える時間ですね
2.布を決める(色とか素材、かなり大きい手芸店じゃないと欲しい色は見つからないです)
→30分ぐらい、手芸店かネットで探すことになりますが移動時間や宅配時間を入れるともっと伸びますね
3.道具を買う(針から糸、布を張り合わせる接着シートやボンド、刺繍シートなど…)
→1時間ぐらい、手芸店にせよダイソーにせよこれぐらいかかります、お店をはしごすると単純に倍、3倍になります。(移動時間もかかる)
4.大き目の道具を買う(接着シートを使うならアイロン、一歩先に進んでミシンなど)
→30分ぐらい、どっちもネットで買えます、アイロンはドライにしましょう(しわ伸ばしではなく熱で接着するのが目的なので)、ミシンは慣れてきて縫うのが面倒に感じたらで良いと思います
自分は縫うのが面倒でミシンを買いましたが、ぬい本体は結局手縫いに戻って服を作る際にミシンを使うようになりました
5.型紙を印刷、切り出しする
→1時間ぐらい、印刷はコンビニに行けばいいので30分、型紙の切り出しは外側と縫い代線で分けると2回切り出ししないといけないので初めてだと普通にこれぐらいかかります
慣れてくると縫い代線は何となくで引くようになってきます(あんまり良くないんだろうけど)
縫い代線を大体で引けるようになって型紙を繰り返し使いたい場合はクリアファイルなどの透明な切りやすい素材を型紙代わりに使うと便利です
6.型紙に合わせて布を裁断
→2~3時間ぐらい、型紙の切り出しよりも緊張するし型に合わせて線を引いて切る作業になるので細かい作業も増えて時間がかかります
型紙にも依りますが、前髪や後ろ髪は2枚くっ付けてどっちも表にしないといけないので、接着シートとアイロンで貼り付けしたり、手芸用ボンド、両面テープで貼り付けるなどしないといけません。
そうするともう1時間は伸びますね。
7.顔の刺繍をする(パーツを貼り付ける系もあったりする)
→7~12
時間ぐらい、これが初心者にとっては最難関です。顔の出来が可愛さに直結するのでうまくいかないと刺繍したのに微妙…、みたいな気持ちにもなります。
SNSには可愛いのがよく上がっていますがうまくいかなかったのは上がっていないだけじゃないかな…?
刺繍はいくつか動画を見ることおススメします、今回の本では内容薄くてほぼ参考にならないです
かなり慣れの部分が大きいです、あと布をめっちゃ触るので手垢とかで汚れないように、こまめに手を洗ってました
8.パーツごとの布を縫う
→5~6時間ぐらい、ここは慣れてないと時間かかります。ここが辛すぎて2体目はミシンを購入して作りました。
ただミシンだと細かい作業が難しいので、手縫いでも全然ありです、そもそも推しぬいってパーツが小さいので
仮縫いのなみ縫いと半返し縫い、本返し縫いは覚えておかないと詰みます。
9.パーツを組み合わせて縫う
→3~4時間ぐらい、ここは縫う前にどことどこを縫えばいいんだ???、と意味が分かんなくなります。
裏表を間違えると、縫い直しになるので心が折れやすいポイントでもあります。
最初はイメージしづらいですが完成後の姿を思い浮かべながら組み合わせるとこれで合ってる、合っていないが判断しやすいかもしれないです。
基本的に裏返して縫っているので、それを元に戻したときにどうなるか、というのをイメージするのが良いと思います(反省点)
1回目、2回目共にミスったのでほぼ折れかけました、本の解説の見せどころでもあるんじゃないかな…
10.綿を詰めて完成
→30~1時間、綿詰めはそんなに苦じゃないです、命が吹き込まれていく感じがしてむしろ達成感ある
ただ足先や腕先までちゃんと綿を詰めないといけないのでお気楽作業ではない
調子に乗って詰めすぎると縫い目の糸が見えたりするので油断は禁物
綿を詰めたら詰めた部分をコの字縫いする必要があるので動画を見ておきましょう。
こんな感じでぬいぐるみ作りはめっちゃ時間かかります。
会社から戻って毎日家で作業しても土日使って1週間で終わるかどうか…って感じです。
なので時間は結構必要になる、というのは頭の片隅に入れておくとよいと思います。
5.作るのって難しい?
難しいです!!!
めっちゃ苦労します、特に顔の刺繍が大変です。
刺繡するためにアウトラインステッチやサテンステッチなどいくつかの縫い方を覚えないといけないのでそこのハードルもあります。
ここは動画を見るなどしましょう、最初は上手くいかないこと前提で進めると気が楽になるかもしれません。
あと、動画を見て縫っても動画と出来が全然違う…って落胆します(自分だけ?)
全体的に繊細な作業が多い、型紙を写すのもそれに沿って布を切るのも、縫い代に沿って縫うのも細かい作業だらけなので大変ですね。
6.ぬいに服を着せたい
上記に自作ぬいの流れを書きましたが、あれってぬいぐるみ本体であって服はまた別なんですよね。
服は自分はまだセリアの既製品を手直しして着せているぐらいですが、これを凝り始めるとかなり大変そうだなって思います。
また本を買うか動画で色々見るかちょっと考え中ですが、小物作りとかも作中再現には必要だったりするので色々知識は深めていきたいですね
ブログの書きかけを放置してたらいつの間にかぬい服も作るようになってました
でも服作るのも難しいです、ぬいの素体は複数体目も共通ですけど服は違うこと多いですし、服用の布も買うのでこちらも全体の作業としては10時間ぐらいかかります
7.今までに作ったぬい達
キャラの名前と括弧書きで作品名です
1体目、天乃リリサ(2.5次元の誘惑)


1番最初に作りました、服は既製品の手直しです
刺繍に大苦戦したり、耳が内側に入っちゃったりと色々でした
2体目、リリエル(2.5次元の誘惑)


刺繍を少し頑張りを黒縁にしたり服を見様見真似でクリスタルボアで作ったりしてました
服を作るならクロスボアの方が良かったんだろうなって思います
あと目のコレジャナイ感が凄かったです
3体目、乙宗梢(ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)


ラブライブの寝そべりぬいをモチーフに目は白塗りの刺繍にしました、あと今までと趣向を変えて素体の紙形はたきゅーとちゃんのやつにしました
ただ、あんまりしっくり来なかったので次からは市販の本の型紙にしました、小さくて持ち運ぶのにはいいと思うんですが、別にそうしたいわけじゃなかったです
服は制服に近い生地で作ってみました
4体目、夕霧綴理(ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)


寝そべり目はわざわざ手縫いの刺繍でやる必要は無いと思って普通の目にしました
キャラがインナーカラー持ちなので、表と裏で生地を変える楽しさがあって良かったです
5体目、大沢瑠璃乃(ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)


このキャラは毛先が染まっているので、そこに挑戦しようと思い作ってみました
ただ、思ったように色が染まらないですね、、、
最初は青色にするために染色しましたが、黄色+青で緑になっちゃいました
なのでスプレーを試しましたがなかなか難しかったです、染めQなら上手くいくのかな、、、
顔が結構可愛く出来たので作れてよかったな、と思っています
6体目、百瀬吟子(ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)


このキャラはつまみ細工をアクセサリーとして着けているので、つまみ細工に挑戦するという意味も含めて作ってみました
7体目、橘美花莉(2.5次元の誘惑)


にごリリのアニメが始まったことと、最初のリリサとリリエルのリベンジでみかりぬいをハート目で作ってみました
カーディガンは市販のもので市販のリボンを接着しましたが結構位置がズレててみっともない感じになってしまいました、もったいないです
7体目のみかりだけ、半年ぐらい期間が空いちゃってます
7.終わりに
今回は初心者が推しぬいづくりを始める準備の部分を焦点にして、まとめてみました
慣れてくれば、時間がかかるな~で済むんですが、1番最初はミスらないようにしようとか、布を切るのミスったらそれは捨てるしか無いんでかなり緊張感を伴う作業になってかなり精神的に疲れます
1体目作るハードルは高いですが2体目になると結構下がるのでいったん1体作ってみて欲しい気持ちがあります
なによりも公式ではない自分自身で作ったグッズってのが特別感あって、この作品を愛しているな~って気持ちになれるのでオススメです
以上、それでは。
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