1.はじめに
どうも、黒咲真雫(くろさき まな)(@baki_1771104)です、サステイナブルなブログを運営しています
すみません、嘘です、そもそも持続可能なブログってなんですか?
毎日更新しているブログは継続しているブログですし。
本題ですが、なんかシャニマスと環境省とのコラボが発表されました
環境省と『アイドルマスター シャイニーカラーズ』とのコラボレーションが決定しました!
— 環境省 (@Kankyo_Jpn) December 26, 2022
実施内容やどのアイドルとのコラボレーションになるか等、本Twitterでも情報を発信していきますので、今後の情報をお見逃しなく!#シャニマス https://t.co/XCzjMGtC3v
多分、アジェンダ283のイベントきっかけで、若者への意識を向上させるみたいな感じで決定したのでしょうか。
ということで、これにあやかり、SDGsを掲げている弊ブログでも地球温暖化問題について取り上げていこうと思います
しかしデータが無いとどこを切り口にしていいか分からなくなり、ちょこ先輩みたいに頭を抱えてしまいます
なので、今回は「全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA: Japan Center for Climate Change Actions)」と経済産業省(METI)の資料から地球温暖化の原因について切り込んでいこうと思います。
各資料(画像)には出典を全てURLで載せますので、元データが気になる方はそこへ飛んでください。
2.温室効果ガスの排出量と種類
まずは、温室効果ガスの排出量とその種類についてです。
一番有名なのは、二酸化炭素、次点でメタン、フロン類だと思いますので、それを踏まえてガス別排出量の内訳をご覧ください
なお、これは日本ではなく世界です
大体の人の考え通りになっていて、75%が二酸化炭素で多くを占めています。
80:20で有名なパレートの法則に則った結果になっており、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しています。
なので、今回の記事では二酸化炭素に焦点を当てて進めていこうと思います。
ただ、残りの2割も知っておくこと損はありませんので、下の画像で紹介させてもらいます
ここに地球温暖化係数がありますが、これが考慮された結果として全体の75%が二酸化炭素というCO2換算ベースになっています。
なお、フロン類の排出は年々増加しており、それはオゾン層は破壊しない塩素を含まないフロンの使用が増えているからです。
3.世界と1人当たりの排出量
前述の通り二酸化炭素にフォーカスしていきますが、まずは世界全体の排出量を見ていきましょう。
国別で見ると一番多いのは中国で次点がアメリカ、インド、と続き日本は5位です。
ただ、国別で見たら人数が多い国は不利です。
中国とかインドとか。
なので、国の人口1人当たり換算で見ていきましょう。
一人当たりだと、1位からアメリカ、2位が同率でロシア、韓国、4位が日本、5位がドイツ、6位が中国となります。
単位がt/人ですが、二酸化炭素をトン単位で言われても正直よく分からないので、どこの国の人間が多く出しているかだけ分かればいいと思います。
ただ、これを見ても原因は何とも言えません。
工業が発展している、寒くてエネルギーを使っている、裕福でエネルギーを消費しているなど予想をしても、詳しいことは分かりません
なので、次の章からは日本の二酸化炭素の排出量の詳しい内訳についてデータを見ていきます。
なお、前提の情報となりますが、日本の温室効果ガスの排出量は年々減っています。
これがファクトフルネスです、世界は年々良い方向へ向かっています。
4.日本の二酸化炭素排出の内訳
1.日本の排出ガス種内訳
今回から、世界ではなく、日本に目を向けていこうと思います。
ここからは結構細かい内訳のデータを見ていくことになるので、ある意味身近なものになるかもしれません。
まずは日本の温室効果ガスの排出量全体についてです
世界全体ではCO2の排出量は75%でしたが、日本は91.2%でめっちゃ二酸化炭素寄りです。
9割越えになります。
なので、二酸化炭素にだけ注目するのが重要です。
ただ、この二酸化炭素の中でもエネルギー起源とそうでないものがあります。
エネルギー起源に注目すると約85%なので二酸化炭素の排出はエネルギー利用によるものになります。
なお、非エネルギー起源は廃棄物の燃焼やセメント系です
セメントでは酸化カルシウム(生石灰)などを使いますが、天然には存在せず天然にある炭酸カルシウムを加熱して、CO2を飛ばして利用することになります
そのため、CO2が発生するので、非エネルギー起源、というわけですね。
これらのデータから分かる通り、二酸化炭素が大半なので牛のような反芻動物のメタンは置いておきましょう、ちなみに稲作用の水田にいる微生物が生み出すメタンの方が牛よりも多かったりします。
牛さんのせいにするのはやめておきましょう。
感謝を込めて牛丼をいただきます。
メタンは置いておいて、二酸化炭素の排出の大半を占めるエネルギー起源の内訳について見ていきます。
3.エネルギー起源CO2排出量の内訳
左側の電気・熱配分前排出量はエネルギー転換部門が多いことから分かるように、電気や熱を作った側です。
そして右側が分配後なので、電力会社が送った電気を使う側ですね。
なので産業部門や業務その他、家庭が増えているわけですね
運輸部門は初めからガソリン入れて走っているので、ほぼ変わらないです、トラックで電気自動車は基本無いと思うので、赤帽車が電気自動車というパターンがあるのかもしれません。
産業が分配前から多いのは、会社で天然ガスを買って燃やしたり、重油でボイラー動かしたりなどあるからです。
このグラフから、どこか特定の産業の排出量を減らすのは結構難しそうだな、と思います。
パレートの法則が通用しません。
なので、正攻法で一番排出量が多い産業部門の内訳に注目していきます
4.産業部門の内訳
鉄鋼業が一番多いですが、がっつり温度上げて加工するので、その通りな気がしますね。
アルミニウム系が入っているかは微妙ですが、アルミは電気の缶詰とも呼ばれるぐらい電力を使ったりもします
ただ、どの産業もそうですが、これは排出量なので、排熱回収などは特に考慮されていないと思うので、熱回収まで含めると別にエネルギーを無駄にしているわけではないはずです。
そもそも排出量が多い=無駄に使っているではなく、その分売り上げなどが上がっているはずなので、排出量が多い=事業として発展している、とも言えます。
このように産業部門の内訳を見ても、どうすれば排出量抑制出来るか分からない、という風になってしましまいます。
勿論、知識として多くのは大事ですが行動に移せないと地球温暖化対策に取り組む、というのは出来ないので、次は家庭部門からのエネルギー起源二酸化炭素排出量を確認します
5.家庭部門の内訳
家庭部門では電力が66%使用されていて、電気の使いやすさが分かるグラフになっています。
オール電化などで電力の割合が増えているのかもしれません。
電力消費を仮に減らしても、石油やガスを使うようになるだけだと思うので、ここで電力を減らそう、という動きは取らなくてよくて、大事なのは、何に使われているかです
使用用途は照明や家電が45%、暖房23%、給湯20%、冷房4%です
一番消費が多いのが照明や家電製品で、これは一年中、朝から晩まで常用しているものと思われます。
何かの機械を沢山使っている、という感覚は少ないと思うので意識的に減らすのは難しいと思います。
そして、夏には冷房を28度にしましょう、とか言われますが、そもそも冷房はかなりエネルギーとして使われていないことが分かります。(冷房は4%だけ)
夏は外が30度でも、部屋が25度ぐらいなら十分涼しくて、その温度差は5度です
しかし、冬は外が5度なら部屋は20度ぐらい無いと温かく感じなくて、その温度差は15度あります。
エアコンは熱交換器なので、温度差が小さいほど消費エネルギーは少ないです。
なので、冷房は思ってるほど電力を消費しない、ということになります。
給湯の20%は湯船に浸かるかシャワーで済ますか、あとは洗い物時にお湯を出すかぐらいしか、選択肢が無いのでこれもなかなか難しいです。
これらの事から内訳を知っても、何か速攻性のある対策を打つのは難しい、というのが分かってきました。
5.僕たちはどう対策するか(まとめ)
これまでに、温室効果ガスの排出量の内訳や二酸化炭素の内訳、エネルギー起源の内訳など色々見てきました。
見て分かるのは、速攻性のある動きというのはなかなか無い、という事です。
そして排出量の多い国は、所得が多い国が多く、その分産業が発展しており、豊かな生活をしていることが多いです。
地球温暖化対策で一番難しいのが、豊かな暮らしや所得や産業レベルを反映しているGDPを維持しつつ、対策することです。
簡単なのは豊かな暮らしを手放して、産業衰退させることですがそんなこと出来るはずもないです。
というようにほぼ答えが無いように見えますが、GDP当たりの温室効果ガスの排出量が少ない国に注目することで少し答えでは無いですが、一歩進めるような気もします。
なので、今後の取り上げるかもしれない内容としては、温室効果ガスの排出量/GDPが世界ではどうなっているのか、そして効率の良い国はどんな政策、どんなエネルギー起源なのかなどです。
たまには真面目系の記事書くのも楽しいですね。
以上、それでは。
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