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【仕事解説②】食品製造業の製造部の仕事は?

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今回は食品製造業の中心とも言える、製造部の仕事について解説していきます。

平成教育委員会やシルシルミシル、ジョブチューンなどで工場見学系のテレビを見ていた方も多いと思います。工場見学で見る分には工場に魅力を感じることも多いと思いますが、詳しい作業内容までは分かりませんし、工程がぶつ切りで全体の流れが分からなかったりもします。

そのため今回は、商品製造の流れ(調合、充填、包装)をざっくりと解説してきます。

~目次~
1.調合工程
2.充填工程
3.包装工程

1.調合工程

まずは調合工程について説明をしていきます。

調合工程とは製品の材料を混ぜ合わせたりして、製品の元を作る工程です。

例えば、冷凍チャーハンを作るのであれば、ご飯、卵、チャーシュー、ねぎ、などの具材と醤油などの調味料を混ぜ合わせる工程になります。

アイスクリームであれば、牛乳、砂糖、油、香料(バニラエッセンスのようなフレーバー)を混ぜ合わせてドロドロのアイスクリームを作る工程で、アイスにするには冷やす必要があるので、調合後に冷媒を循環させているタンクで1日ほど冷やします。

調合工程での主な仕事は、材料を釜だったりタンクに沢山入れて、機械に撹拌させ、機械の温度を調整したり、撹拌の速さを調整することになります。

調合工程で大切なことは、材料を入れる段階で異物を入れないこと、確実に殺菌を行うこと、操作を間違えないことになります。

チャーハンを作るときに、ご飯が入っているビニール袋が破けて調合釜に入ってしまったらなかなか取り出すことは出来ません。ビニール袋もご飯もチャーシューも固体だからです。こうなってしまうと異物混入を防ぐためにその釜の中にあるチャーハンを全て廃棄することになります。(ビニール袋ぐらい入ってOKとはなりません。)

また、殺菌することも大切な工程の一つです。普段の生活では意識しませんが、生の野菜には大量の雑菌が付いています。炒めたりすれば大抵の菌は死にますが、加熱が足りなければ菌が生き残り、菌が繁殖していきます。たまに食中毒のニュースがありますがあれは菌の繁殖や繁殖した菌が放出する毒素が原因です。

そしてこの菌に対して食品工場は非常に厳しいです。このような衛生管理については「品質保証部」の解説の際に詳しく説明してきます。

調合工程の話に戻しますが、このようなことに注意しながら調合を進め、充填工程に引継ぎを行うまでが仕事になります。

なお、充填に引き継いだらまた新しくチャーハンなどを調合していきます。(1バッチ目が終われば2バッチ目の作業に移るということで、1度に100㎏しか調合出来ないなら500㎏作るのに5バッチ分作る必要があります。)

より詳しい調合工程の話は、調合工程だけの解説を行いますのでそちらでご覧ください。

2.充填工程

調合工程の次の工程である充填工程について解説していきます。

先ほど例に出したチャーハンとアイスクリームを引き続き使っていきます。

チャーハンであれば調合工程でまんべんなく混ぜられたチャーハンを袋に充填(詰めて)していきます。

チャーハンを詰めると言っても人がしゃもじで入れていくのではなく、普段買っている袋の片側が空いた状態になった袋を縦にして開き、開いているところに機械が決められた量のチャーハンをザバーっと入れていきます。(機械を動かすのが仕事になります。)

入れた後は空いている袋を熱で圧着してチャーハンの完成です。

しかしチャーハンをこのままにしておくと冷凍チャーハンとして買えないので、急速凍結をかけてチャーハンを冷凍チャーハンにします。

なお、急速凍結とは、-40度ぐらいの冷風を数時間(これは製品の量に依ります)吹き付けて 氷の結晶が出来ないように 熱を奪うことです。

これをした後に包装工程で箱詰めなどがされます。

話が変わり、アイスクリームの充填工程ですが、スーパーカップを思い浮かべてください。

あの紙カップにアイスクリームの元を注ぎます。(注ぐと言っても単純に注ぐのではなく、フリーザーという機械を通して、冷やしつつ空気を入れて触感を良く(柔らかく)します。空気を入れないと氷みたいなカチコチのアイスになってしまい美味しくないのです。

それをカップに注ぎ、カップに蓋をして、冷凍チャーハンと同様に急速凍結をかけて包装工程へ送られます。

この充填工程で大切なのは、重量を守るということです。

内容量100gと書いてある商品に80gしか入っていなければ、軽量となってしまいますし、逆に150gも入っていれば過量となってしまいます。

軽量は消費者をだますことになるので、除去すべき対象ですが、過量は消費者が得をしているので上限はそんなに厳しくないです。

しかし、過量が多ければ、工場のロスが増えてしまいます。(歩留まりが悪いともいう)

製品重量1kgのものを100個作るために100㎏調合したのに、製品重量が1.25kgになったせいで、80個しか作れなかったになります。

こうなると20個分の利益がなくなってしまうので、充填工程では内容量ギリギリにしてロスが出ないよう努力をしています。

より詳しい話は充填工程専門の記事で解説していく予定です。

3.包装工程

最後に包装工程の解説をしていきます。

包装工程は冷凍チャーハンや、アイスクリームのカップを段ボールに詰めて、それを何段かにまとめてパレットに積んで輸送出来る状態にする工程のことです。

包装工程はどのような製品でもそこまでやっていることに大きな差はないですし、工場勤務で包装工程になったとしても自分で箱詰めするのではなく、機械が自動で行うかパートさんや派遣さん、アルバイトさんが行うことになります。

じゃあ楽な仕事かと言えばそうではありません、包装工程が最後の工程になるので、不良品があればここで食い止めないといけない場所になります。

例えば、チャーハンを充填しているときに機械部品が破損しチャーハンの袋に入ってしまったらどうなるでしょうか。機械部品に誰も気づかなければ、出荷されてスーパーに並んで、手に取った消費者が買って家で食べます。

そして食べた際に機械部品が入っていたら、口の中をケガする、歯が欠ける、といった健康被害が発生し、ニュースで大きく取り上げられるでしょう。

そうするとあそこの商品は買わないようにしよう、となり会社は大損害を受けます。

そういったことが無いように、包装工程では金属検出機やX線装置でそういった異物が入った製品の除去を行ったりしています。つまり最後の砦となっているわけです。

ここの部分は工場見学系の番組ではあまり語られないと思いますが、包装工程も重要な工程の一つとなっています。

包装工程についての詳しい解説は別の記事で行いますので、良ければご覧ください。

~まとめ~

ここまで読んでいただきありがとうございます、食品工場の流れが少しでも伝わっていれば幸いです。youtubeで調べれば色々工場の動画も出てきますので、興味を持った方はそういうのも見て下さい。(THE MAKING という動画がオススメです。)

以上、それでは。

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