1.はじめに
どうも、黒咲真雫(@baki_1771104)です。
今回は22/9/5のTwitterのトレンドで少し話題になった手取り15万の自動車整備士に関する記事です
2.低賃金かどうかは職業で決まってしまう
まず前提にあるのは、賃金は職業で大体決まっている、という事です
今回のような自動車整備士、看護師、介護士、アニメーターなどの職業がよく認知されている低賃金系の職業になっています(良くない括りですが)
ちなみにこれらは四季報とかに乗っていますね、業界ごとの平均給与、という形で。
また、ネットでがっつり調べれば、例えば食品製造業の中でもどういうタイプの賃金が多いか少ないかは出ています
豆腐とか総菜を作る系はかなり安かったような記憶があります
3.基本的にサービス業が賃金が安い
上の章で職業で大体決まっていると書きましたが、大まかな括りで見ると基本的にサービス業は賃金が低いです
機械による自動化・量産化が難しい、というのが大きな理由だと思います
あとは、サービス業はBtoCが基本なので、価格の比較が容易だったり、あまりお金を出したくない、という消費者心理が強く働くのだと思います
コンサルタントは高賃金なサービス業ですが、これはBtoB しかも取引相手が社長とかそういうランクになってくるので賃金が高いです
また、サービス業は機械化が出来ないので、1人当たりの仕事をこなせる量には限界があり、それで売り上げは頭打ちになりそこに、品質を求められたり価格交渉があったりするので、低賃金の沼から抜け出せない、というカラクリになっていると考えられます
4.会社の目的は利益を上げることであり、従業員の賃金を上げることではない
賃金の話になると、従業員目線の話題になることが多く、あとは政治でどうにかしろ、という主張に行きつくことも多いですが、そもそも従業員を雇っている会社の目的を考えることも重要です
会社の目的は多くの利益を出すことで、その手段として従業員を雇用しています
そして雇用するときの賃金は、同業他社であったり、地域ごとの賃金に依ります
福島市の平均給与が19万とかならそれが基準になるし、日立市は日立製作所があってそこの賃金が高いから周りの企業の賃金も高い、という具合です
会社は人手が欲しいだけなので、周りよりほんの少し給料が高ければ人が集まるのでそれでいいのです
あと、給料が安くても人が応募してくるのであれば、それで人手は足りちゃうので給料を上げる必要が無くなり、低賃金は是正されません
また、会社の売り上げが伸びても従業員に還元しないといけない理由もありません、徳川家康の「百姓は生かさず殺さず」という言葉が物語っています
5.まとめ
今回は低賃金が悪い事、というよりも何を基準に賃金が決定されてしまうのか、という事に着目してみました
低賃金で成り立っていることは良くないですが、そもそも売り上げを出しづらいモデルだったり、会社が賃金をあまり出さなくても人が来たり、消費者がお金をあまり支払いたくない、という気持ちをもっていたりでなかなか是正はされないのでしょうか。
そもそも会社側が残業代を支払わない、工具など業務に必要な道具を提供しない、というのは論外なのでまた別の話です
話は逸れますが、個人的に面白いと思っている記事はこれです
社会的に価値のある労働者についてまとめられていて、シティの銀行家や税理士は報酬を受け取るごとに社会的価値を破壊しているとも言っています(言っているというか研究結果が抜粋しています)
以上、それでは。
関連リンク
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