会社 思考メモ

弊社の社員が辞める3大理由は?, 対策は?, 実体験から考察【二要因理論/退職理由】

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1.はじめに

どうも、黒咲真雫(くろさき まな)(@baki_1771104)です、いつでも転職できる体制を整えるのが重要だと感じています

私が勤めている会社はここ数年で立ち上がった製造会社なのですが、めっちゃ人が辞めていきます

ここ1~2年の平均では、月1人辞めていきます

そのため、何故こんなにも人が辞めて行くのか、辞めてしまうポジションや、部署ごとに大きく分けて3点から考察していこうと思います。

2.そもそもどんな会社?

前提となるのはどんな会社かですが、特定されることを回避するとあまり詳しく書けませんが、

・大企業の子会社

・合弁会社

・製造業

・会社が出来てから10年未満

という感じです。

3.どこの部署が辞めているのか

要因を考えるにもまずはデータが必要です。

どんな人たちが辞めているのか書き出していきます。

※定年や期限付き、出向組を除く

役職者=主任以上の人

間接部門

・総務系:6人(役職者4人)

・経理系:1人(役職者)

・物流:2人(役職者2人)

・品質保証:9人(役職者3人)

ここで驚くべきは品証が9人も辞めていることですね。

恐らく死神が憑いているに違いない

次いで多いのが人事、人を採用する部署が辞めまくってるの面白いですね

どんな気持ちで採用活動をしているんでしょうか

会社に入って1週間で来なくなった人もいますが、ハズレ値すぎるので除外しています

直接部門

・製造:5人(役職者3人)

・事務:1人

という内訳ですね。

人数の構成比では、間接部門:直接部門=1:1の関係なので、いかに間接部門で辞める人が多いかが分かります。

そして弊社特有の問題点としては、役職者の退職が異様に多い事です。

計24人の退職者に対して、13人が役職者なので半数は役職者ですね。

役職者のポジションって多いわけじゃないですが、役職で入ってそのまま辞めて行くケースが多いのでこうなっています。

しかも役職者は主任ぐらいの層だけではなく、課長や部長という重要なポジションの人もいます。

4.役職者が辞める要因と対策

退職者のデータから浮き彫りになったのは役職持ちが多いことですので、この要因を考えていきます。

私が直接経験したことではなく、外側から見ててだったり、当事者に聞いた話になります

辞める要因

弊社の性質では無いですが、特徴として取締役本部長・社長クラス(経営層)の人間がかなり積極的に現場に介入するというのがあります。

理由としては、取締役は親会社からの出向組で会社立ち上げのプロジェクトを成功させるために来ているからです。

安定している会社であれば、任せっぱなしで定期的に上がってくる報告で満足すると思います。

しかし、立ち上げ段階なので、「プロジェクトを成功させる」「本社への報告のために内情を知る必要がある」「軌道に乗っていないので、自分の手でコントロールしないといけない」という意識が強いのではないかと考えられます。

中でも「コントロールする」という意識がだいぶ強いのか、取締役を交えた報告会が毎週あり、報告会には部長だけでなく課長も参加、打ち合わせの内容によっては役職者も取締役と打ち合わせが必要。

この状況下ではかなり精神的に疲弊するし、1個上の上司から言われることではなく会社のトップからの仕事になるのでプレッシャーも大きいはずです

ここに拍車をかけるのが、「会社自体は製造業なのに、親会社は製造業では無い」、という特殊な状況です。

現場上がりや製造業経験者、ISO監査経験者なら簡単に分かることを経営層が理解しておらず、そこを説明するのに役職者が苦労をする、という構図になっています

取締役の鶴の一声が多すぎて、そこに振り回される、予定がコロコロ変わり、むちゃぶりを受ける、というのも多いようでした

自分は間接的に話を聞くだけですが、予算を通すのがかなり大変なようで、数万の決済で稟議書が必要(各部門、取締役への説明とハンコ)、10万以上で相見積もり必須です。

立ち上げ時のスピード感にシステム・ルール面が噛み合っておらずかなり苦労している印象でした

このため管理職はマネージャーとしての役目を果たせず、プレイング:マネージメント=9:1ぐらいの感じになって現場もおざなりになってきています。

対策

役職者が辞めないようにする対策ですが、経営層が課長や部長という部下の仕事ぶりを信用して介入を最小限にする、口出しを減らす、システム・ルール面の非合理的な面を減らすことが大事だと考えます

また、部下を信用できないのは経営層に知識が足りずに自分たちで正常な判断が出来ないためだと思います。

そのため、自分たちが納得する説明、というのを執拗に求めるようになり役職者に負担がかかっているのではないかと。

勿論優れているから経営層にいるわけですが、畑違いの仕事の理解までは及ばないと思います。

5.総務系が辞める理由と対策

役職者の退職が突出して多かったので、最初に取り上げましたが今度は総務系についてです。

総務系は辞める人数も多いですが、役職者の割合もかなり高いです。

しかし、原因がかなり明確だったので、箸休め程度に取り上げたいと思います

辞める原因

総務系の人たちが辞める原因ですが、それは取締役にありました。

現在はいませんが、出向者ということもあり「権力を持っていた」、人の性質として「声を荒げるなどのパワハラ気質」「部下に厳しく当たる」というのが日常的に発生していました。

それが原因で多くの総務系社員、役職者が辞めていきました

私は転職して入りましたが、会社説明会や、面接の担当者の方が、入社時には辞めていましたね…

一言挨拶したいと思っていましたが、まさか辞めていたとはびっくりです。

対策

やはりパワハラ気質、というのは部下が辞める原因になるようです。

人が変わってからは退職者は出ていません。

部として残業は多いようですが、残業が原因で辞めるケースって実は少ないんじゃないかと。

ちゃんと残業代は出ていますし。

6.若い上昇志向者が辞める理由

この理由に関しては、そこまでの社員がそうだった、というわけではありませんが具体的に辞める原因を知れたのでちょっと書いてみたいと思います

辞める原因

結論から入ると、「キャリアや経験が積めない」。これが部署的にも身近な人が辞める原因となったものです。

この背景について軽く説明をすると、会社の立ち上げ段階ですがトラブルの多発で通常生産というのが上手くいっていません。

そのため、通常業務で得られる経験が得られずに、かと言ってトラブル対応で経験を積めるわけでもなく、空白の時間が生まれてしまう

この件は品質保証の話なのですが、この中での縦割りが凄くて検査する人は検査だけを、対外的な業務を行う人は事務系だけを、となっています。

縦割りによる弊害は多くの経験を積めないことで、今後のキャリアの幅が狭まってしまう事です。

この場合に辞めるのは「上昇志向」を持った「20~30代前半」になるかと思います。

何故この2要素に絞ったのかというと、「上昇志向」が無ければ仕事が少ない状況を歓迎します。

「30代後半以降」であれば、今後平社員から上の立場に行くのが難しくなっていくので、キャリアを積む意識が減っていきます。

そのため、仕事が少なかったり、縦割りで経験が積めない場合は、「上昇志向」を持つ「20~30代前半」は辞めて行くと考えられます。

対策

ここの対策としては、社員が求めている理想像やキャリアプランを会社側(管理職)が知る事、そしてそれを手助けできるような仕事の振り方をしていくことです。

管理職が経営層に振り回される弊社ではそのようなマネジメントを行うのが難しい状況だったので、対策しようにも出来なかった、と思いますが…

上昇志向がある=優秀な人材、であるパターンが多いので会社が手放すには勿体無いです。

彼らが心の内を明かすかは別問題ですし、明かしてもらうぐらいの信頼関係が必要になってきますが。

7.その他の辞める理由

上記で上げた3つが大きな要因だったり、ちょっと特殊な例ですが、よく聞く普通の理由で辞める人も多いです

・コミュニケーション面(事務所の空気感)

・コミュニケーション面(その人自身に原因がある)

・病気(身体面)

・病気(精神面)

・仕事の割り振りに対する部下からの反発と派閥争い

このような理由で辞めていく人も多かったです

精神面では結構問題が続いており、休職している方や、ストレスによる顔面麻痺の発生などもありました。

「人間の悩みは全て対人関係によるもの」と哲学者のアドラーが言うぐらいですから、コミュニケーションから生じる問題、というのは解決が難しいでしょうね。

8.ハーズバーグの二要因理論からの考察

会社に対する満足と不満足の要因差を「動機づけ要因」と「衛生要因」に分けたものをハーズバーグの二要因理論と言います

動機づけ要因は影響が大きいものから

・達成、承認、仕事そのもの、昇進、成長 となります

これらは満足に寄与するので、プラスの要因です

衛生要因は影響が大きいものから

・会社の方針と管理、監督、監督者との関係、労働条件、給与、同僚との関係、部下との関係、身分、保障、となります

これらは不満足に寄与するので、マイナスの要因です。

二要因理論から辞めた理由を考察すると、

・役職者:衛生要因の「会社の方針と管理」、ここに大きく振り回されて辞めています

・総務系:パワハラが原因なので、ダイレクトなものはありませんが、衛生要因の「監督者との関係」になります

・若い上昇志向者:動機づけ要因の「達成」、「承認」が足りないとも考えられます。(身近にいたので分かりますが「会社の方針と管理」、「監督」も微妙だった思います

二要因理論は退職理由や社員の動機づけをかなり体系的に繋げられるので結構重要だと思います

9.まとめ

今回は、どの部署の人が辞めているのか、役職者・総務・上昇志向者が辞めてしまう理由と対策について考察しました。

どんな会社でも辞める人はいますが、弊社は月1ペースが2年間ほど続いているので、かなりヤバいんじゃないかと思います。

反面教師として利用するのは難しいかもしれませんが、こんな会社もあるんだと頭の片隅に入れておいてもらえれば光栄です。

以上、それでは。

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おススメの転職関係の本

自分が読んで参考になった本を紹介します

ストーリー形式ですがかなり納得できる内容でした、転職するつもりが無くても読むのオススメですね

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