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ドラッカーに学ぶ肉体労働と知識労働の区別と生産性の関係

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 先日、「ドラッカーと会計の話をしよう 」という本をkindle unlimitedで読み、これに書いてあることは仕事に活かせるな、疑問に思っていたことを解決できるなと感じたため共有しようと思う。

 生産性に関する本を読んだときに考えることは、どう自分の仕事に活かそうか、という部分だと思う、本に例として出てきた職業がそのまま自分にマッチすることは少ないからだ、またマッチしていたとしても会社が同じような状況でも無いし、自分の立場も違う。

 そのためより普遍的な誰にでも当てはまるような考え方を頭に叩き込む必要があり、それが「ドラッカーと会計の話をしよう」という本には書いてあったのだ。

 それは、今行っている労働を「知識労働」と「肉体労働」に分けることである。

 本では労働者は「肉体労働者」と「知識労働者」に分けられて、肉体労働と知識労働を組み合わせた労働者を「テクノロジスト」と呼んでいる、しかしここを掘り下げると前述した、「知識労働」と「肉体労働」の二つから仕事は出来ていると考えられる。

 では肉体労働とは何か、それは単純作業の繰り返しを行う作業で、一番わかりやすいのは工場のライン作業だ、しかし工場に勤めてない方には想像がしづらいと思うので、日常生活に当てはめると完璧にルートの決まった新聞配達や、完璧にレシピが決まっている料理を想像して欲しい。

 ある種のマニュアルがあり、それに従う、ルール、規則に従った行動を取る、これが肉体労働である。

 そしてそれ以外は全て「知識労働」である。

 科学者であったりコンサルタント、学校の教師が分かりやすい例であろう、しかし、前述した新聞配達や料理作りも知識労働を組み込むことが出来る。

 新聞配達のルート作りや、時間帯による信号を予測した最適なルート作り、料理であれば、レシピに書いてある強火、中火という曖昧な表現を、ガスコンロのメモリいくつ分のようにより分かりやすいマニュアル作りをする、より最適な調味料の投入タイミングを試行錯誤するなど、これらは「知識労働」に当たる。

 そうすると完全な「肉体労働」などほとんど存在せず、知識労働と肉体労働が混ざった「テクノロジスト」がほとんどの労働者に当てはまる。

 そして生産性の話に移る。

 ドラッカーは生産性と労働について、肉体労働しか機械に置き換えられないと述べている、人を機械に置き換えることで生産性を上げられるのである。

 ではいつも行っている知識労働はどうすれば生産性を上げられるのか、悲しいことにそれは知識労働者が上手く知識を使うことでしか底上げできないのである。

 本では病院を例に生産性向上の失敗例を上げており、患者単価を上げ、患者を増やすために最新の検査機器を導入したが、売り上げよりもコストが増大してしまった、これは機器を導入すると同時に、機器を扱う検査技師を雇う必要があった、機器の維持費もかかるという理由からであった。

 つまり機械を導入するだけでは知識労働の生産性は上がらないということである。

 じゃあどうやって知識労働の生産性を上げるためにまず最初に何をするか、それは下に記述する。

 「知識労働の生産性を上げるために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことはすべて、あるいは少なくとも可能な限り、無くしてしまうことである。」

P.Fドラッカー著、上田淳生編訳「テクノロジストの条件」(ダイヤモンド社、2005年)

 またその後は競争が知識労働の生産性を上げるとも述べている、例を挙げるとAライン、Bラインごとなどに歩留まりを競わせる、病院であれば診療後の治癒率を競うなどである。

 より詳しく知識労働の生産性を上げかたを知りたいのであれば「ドラッカーと会計の話をしよう」を読んでいただきたい、この記事を書いた2020/01/04現在はkindle unlimitedに加入していれば無料で読める。

 また、ここで紹介をしても私にマージンは入ってこないので安心して欲しい、こんなしがないブログに紹介して欲しいと名乗るものなどいないからだ。

 

 以上、それでは。

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