投資関連 新書

金持ち父さん、貧乏父さんから学べることは少ない【資産運用】

更新日:

どうも、黒咲真雫です。

資産運用系で薦められる本で、貧乏父さん、金持ち父さんがありますが、私はあまり薦めていません。

その理由は3つあります。

  1. あの話はフィクションであること
  2. ボードゲームを売るための商材だった
  3. 学べることが1つしかない

という理由のためです。

1.あの話はフィクションであること

Quoraという質問サイトがありそこの回答で見たのですが、金持ち父さん貧乏父さんの話ってフィクションみたいですね。

フィクションの部分は、金持ち父さんの部分で物語の根幹の部分です。

資産運用本は書く内容はほぼ決まっているなもので、そこにどれぐらい説得力を持たせられるかが著者の腕の見せ所なので、しょうがないとは思います。

一応、不動産投資の件については本当のようですが、基本的に一般人に真似出来ることでは無いので、すごいな~ぐらいに受け取っておいた方がいいです。

2.ボードゲームを売るための商材だった

金持ち父さん、貧乏父さんの作中では、「キャッシュフローゲーム」という100ドル(1万1000円)ほどのボードゲームが出てきます。

作者は、このボードゲームを売るために、金持ち父さん、貧乏父さんを書いたと言われています。

本でボードゲームの宣伝をしていたわけですね。

別にこれが悪いこととは思いませんが、この部分を読んだとしても読者は特に利益を得られないので、本を読む価値というものは減少します。

3.学べることが1つしかない

私は、金持ち父さん、貧乏父さんから学べたことは1つしかありませんでした、逆に言うと1つは新しいことを学べたという事ですが。

それは、「お金を生み出すもの=資産」、「お金を減らすもの(支出を生み出すもの)=負債」という考え方です。

これは単純明快な考え方で、株や債券、REITといった利回りのあるものを持つことで、資産を増やし、お金をどんどん生み出していこうという考えです。

ちなみに、作中では持ち家は負債とされています。(ローンで買うと毎月、返済をしないといけないため)

これは個人的に半分賛成で半分反対です。

たしかにローンを毎月払うので支出を生み出していますが、結局賃貸物件に住んでもマイナスのキャッシュフローを生み出してしますからです。

だからといって、手放しで持ち家を進める気はありません。

持ち家が得か賃貸が得かという考えは、単純に答えられる問題では無いのです。

1つ目は、家を建てる(買う)時に、頭金を補償金として約10倍まで借入を出来ることです。

これはFXなどで言う、レバレッジです。

では、元手が300万円あったとして、これにレバレッジを掛けて株式投資や不動産投資(REIT)を行ったらどうでしょうか。

単純計算では、レバレッジを掛けた分だけ、利回りが倍増します。

ただ、借入金に対して金利を支払う必要があります。

このように、マイホームは頭金=保証金を使いレバレッジを掛けている、という前提を考えなければなりません。

2つ目は、仮にマイホームの方が長期的に見て金銭面で得するのであれば、それは「リスクプレミアム」という事です。

持ち家と賃貸では、明らかに持ち家の方がリスクが高いです。地震での倒壊、地面の液状化現象、津波、火災など様々な要因で家が無くなるリスクがあります。(保険に入れば、その分保険代もかかります。)

また、お金で見えないリスクとして、転勤や、近所に迷惑な人がいる、暴走族が走っているなど、色々あります。

家を建てると動きたくても、動きづらく、売る際に中古物件となり家の価値は下がってしまうし、売買の仲介手数料も発生してしまいます。

仮に厳密な計算をして賃貸よりも持ち家の方が安ければ、それは上記のリスク分、プレミアムがついて安くなっているだけです。

そのため、どちらが良いかは個人の判断に依ると思います。

ちなみに私は賃貸派です。賃貸もしくは、中古物件を買う、地方自治体の制度を利用して移住を行い、長期定住で家を手に入れる派です。

話が逸れてしまいましたが、資産を手に入れるという目標がある以上、新築の持ち家は足枷にしかならないと思います。出費が増える分、資産を増やせないため。

ちなみに、生涯賃貸=資産を作り、賃貸料金は利回りで払えるようにする、という未来まで見ておく必要があります、

最終的に家が無くて、どこにも住めない、となったら困るので。

以上が「金持ち父さん、貧乏父さんから学べることは少ない」になります。

フィクションを読むこと、不動産投資の自慢話を読むこと、キャッシュフローゲームを売ろうとする、部分がある事、という感じで、読み物としてはいいですが、資産運用本としては無駄な部分が多いかなと思います。

じゃあ、どんな本がいいんだ、という感じになるので、オススメの本を紹介します。

おすすめの本

はこちらとなります。

はじめての人のための3000円投資生活
内容が難しくないので投資本を初めて読む人にお勧めです。
私が一番最初に買った資産運用本です。

 
 

お金が勝手に増えていく! カンタン! インデックス投資完全ガイド
水瀬ケンイチさんというインデックス投資歴15年の方のムック本です。
内容が分かりやすいですし、水瀬ケンイチさんの資産の流れも分かります。

 
 

ウォール街のランダムウォーカー
インデックス投資におけるバイブルのような位置づけの本です。
ただ、500ページあるのである程度知識が無いと読むのが大変です。2回、3回読むと全体像がつかめてきます。

  
 

敗者のゲーム
FXや短期トレード、個人でファンダメンタル分析などをしている人達すべてを含めて、敗者と位置づけした、インデックス投資至上主義の本です。マーケットのお金は9割ぐらい機関投資家が動かしているので、この考えは正しいと個人的に思います。
ウォール街のランダムウォーカーよりも読みやすいです。

 
 

以上、それでは。

-投資関連, 新書

Copyright© ブラック製造業社員の日々 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.