たまにTwitterでこの話題が上がるのですが、一般的なイラストレーター側の目線、消費者側からの目線、成功するための目線の3つがあると仮定して話を進めていきます。
まず、一般的なイラストレーターの目線に立つと単価は公開しないべきだと思います。企業で働いていれば当たり前ですが、うちはこの値段でやるよ!なんて大きな声を出してる会社はありません。何故ならライバル会社が沢山いて腹の探り合いをしているからです。
イラストレーターも同じように考え、絵柄が似ている方たちを例に出します。
例えば「むりりん」さんと「こぶいち」さん。「ぴょん吉」さんと「momi」さんのようにどっちが書いているか分からないぐらい絵が似ている人もいます。この両者らが値段を公開すれば値下げ合戦になるでしょう。
(互いに交流のあるこの方たちが裏でこういう値段を要求されたと秘密裏に話合わない前提の話です)
また、1~10のレベルの絵があったとして5のレベルの人がTwitter用のアイコンを2000円で書くという相場を作った場合、1~4の人はそれ以下の値段しか提示できません。(絵にレベルをつけるのは好みがあるので難しいですが仮の話です、ミートソースとペペロンチーノではどっちが美味しいか比べるのが難しいのと一緒で難しいのです、でも上手いミートソースと不味いミートソースもあり、それがレベル1~10に値します。)
こうなるとイラストレーター戦国合戦になり、独特な絵柄以外に交渉力や相手の求めたいものを知る力など様々な力がある人間が、絵以外の付加価値を乗せ差別化するのが重要になります。
そしてここで、得をするのは消費者です。
より良い品質のものを安く臆することなく手に入れることが出来ます。
そして相場から市場が作られ、流動性が高くなり業界全体が今までよりも盛り上がるようになると思います。
そしてイラストレーターを抱えた企業が多く現れ、価格競争が活発になると思います。(この企業は単価を公開するという前提で、サンプルを公開しこの書き込みレベルならxxxx円というように公開する。)
問題があるとすれば、機械化や効率化が難しい分野のためこなす数を増やせばより多くの利益が手に入るわけではないこと、コピーを売ることが出来ないので(音楽や映画のように同じものを沢山売るわけにはいかない)大きな利益には繋がらないのでは、ということです。
しかし、この壁を壊したイラストレーターまたはその集合体が、市場形成後に成功するのでは、と考えます。
これが成功するための目線です。
色々書いて感じたのは、値段を公開して市場を形成しても一般的なイラストレーターは豊かにならなさそうで、消費者は得しそうということです。
以上、それでは。