1.はじめに
どうも、黒咲真雫(くろさき まな)(@baki_1771104)です、「私ね、デキる人が好きなの!」
今回はどうして残業は無くならないのか、について残業の種類やタイプといったところから考えていこうと思います
また、残業に関しては雇用者目線、労働者目線でも違ったものになってきますので、そこを踏まえておくと残業に対しての考え方が少し変わるかと思います
2.そもそも残業を減らしたいのは誰か
これはそもそも論ですが、残業って減らしたいものですか?っていうのがあります。
最近の若者は残業せずに帰って自分の時間を楽しみたい、などの意見もあったりしますが、そうじゃなない人もいます
若者だって高い車に乗りたい人もいるし、子供がいれば独身の時よりも格段にお金は必要になるしで、ライフステージによっても変わってくる問題です。
なので、残業を減らしたいかどうかっていうのは、労働者目線で統一した意見を持つことは難しいです。
しかし、会社目線では違います
会社は残業を減らしたいです、そもそも残業を減らせ、というのは会社の経営層→管理職→非管理職、という流れで言われるもので、残業を一番気にしているのは会社側の人間です
なぜかといえば、残業が減れば社員に支払うお金が増えるので出費が減って利益が上がります、働き方改革で残業時間に制限が付きました、残業が少ない方がホワイトな会社に思われるなどの理由があるからです。
実は残業を減らしたがっているのは会社側で従業員側では無いんです
3.残業の大きな3つの種類
今度は、残業の種類についてです
細かく分けるといくつかありますが、大きく分けると3つです
生活残業
生活残業とは、残業代を稼ぐために仕事が終わっているのに、終わっていない風にして会社に残っていたり、残業をする分を考えて仕事をゆっくりやったりのパターンです。
これは周りからは分かりにくい残業(上司やリーダー目線なら仕事を振ってる量が分かるのでそういう人は把握できる)です
個人的にはこれが一番残業の中で深刻だと思っていますが、簡単(仕組み上簡単だが、実行に移すかといわれると簡単ではない)に無くすことが出来ます
業務的残業
これは仕事が終わらない系の残業で、一番残業らしい残業とも言えます
ただ、これを細分化すると
・単純に能力が低くて残業してる
・普通に仕事をこなせるが仕事量が多く残業してる
・仕事ができるが、できるせいで仕事を振られすぎて残業してる
この3つになります
そして、最も多いのが2番目、次に多いのが3番目、と仕事をしていて感じます。
なぜ単純に能力が低い人が残業してるケースが少ないと感じているかというと、仕事ができない人には最低限の仕事しか振らないからです。
仕事が遅いとわかっている人に、いつまでに終わらせないといけない、と分かっている仕事は振りたくありません。
振っても少なめになります、出来なかったときには結局上司が受け持つか、他の人に仕事を回さないといけなくなり、中途半端な仕事の引継ぎをする側もされる側も迷惑するからです
そして、最も多いと感じている仕事が多くて終わらない、というのは、普通の量の仕事が出来る層が一番多いからです。(普通が一番多くなかったらそれは普通ではない)
これの原因は、システム的なもの、会社の悪い慣習がによる無駄な仕事のせいだと考えています。
システムや会社の慣習というのは、一社員がどうにかできるものではなく、管理職などの責任と権限を持つ人がどうにかするべき仕事(残業が減れば会社の利益は上がるので本来やるべき仕事の一つでもあります)なので、一社員は祈るしかないです(自分は解消したいと思っていても他の平社員はそうだと思っていないケースも多いので)
そして、一番気の毒なのが、仕事が出来るがゆえに多くの仕事を振られて残業をしている人達です。
これは一番目立つというか、周りの人間も気づいているけどどうしようもない、というケースです
弊社にはこれで残業をさせられている人がちょいちょいいます(それは完全に出来ない人間の尻拭い、という形です)
どの会社にもいると思いますが、本当に気の毒です
その分昇格や賞与が多いとは思いますが、現状の日本の評価制度だと評価が少し上がってもボーナスは5万円~10万増えればいい方で、逆に仕事が出来ていない人の評価はそこまで下げられない(明確な大きなミスがないと結局は普通の評価にせざるを得ない)ので、出来る人が損をする構図になっています
これが原因で、「能ある鷹は爪を隠す」という状態で、仕事が出来るけどそんなにやれる感じを出さなかったり、そこまで仕事に情熱を持てない人は多いです
ちゃんと仕事をしてる人にそれに見合った報酬を渡せば解消されるはずですが、会社側が報酬を出さないのでどうしようもないです(仕事が出来ない人を排除できない分、その埋め合わせをする人は仕事量に比例した報酬を得るべきだがそうはなっていない)
環境的残業
これは周りが帰らないから帰りづらい、早く帰るともう帰るのか、みたいな視線や陰口があるような状況の事を指します。
日本人らしさが出ている残業ですね。
終わったらすぐ帰っていいような、雰囲気作りが出来ていればみんなすぐ帰るのですがそれがなかなか難しい
また、生活残業と環境残業は見分けがかなり付きづらく、
A「早く帰りたいけど、Bさんが残っていて帰りづらい…」
B「残業代稼ぎたいから少し残っていくか」
みたいな感じで双方が仕事をしていないのに帰らない、みたいな状況が発生しやすいです
外国はこのタイプの残業なさそうですが、どうなんでしょうね。
4.残業は無くせるのか
これが色んなところで議題になったりしますが、先ほど挙げた残業の3つを振り返りましょう。
生活残業
業務的残業
環境的残業
これらは頑張ればどの残業も無くせると思いますが、どれも方向性が違います。
生活残業
生活残業の無くし方ですが、みなし残業が一番現実的です。
ある時間(30時間とか40時間)までの残業であれば、残業してもしなくても、みなし残業代が貰えるので、早く帰ることにメリットが生まれます
労働者目線では最高ですが、経営者目線だと働いていないやつになんで残業代を払うんだ、という見方になります。
残業せずに仕事が終わればそもそも割増の残業代なんて払わなくていいですからね。
もしくは、残業しなくていいほど給料を上げるか、です。
実質みなし残業と変わらないですが、残業代を稼ぐために無駄な時間会社にいるのって、労働者側にメリットが全く無いのでこうして欲しいですよね。
業務的残業
業務的残業にはいくつか種類があるので、一概にこの方法で無くす、というのは難しいです。
単純なのは会社側は人員を増やすことですが、人を増やすと仕事が減った際に人手が溢れるので会社はやりたくないです。
もう一つは、仕事を割り振りするという業務を作ることです。
それは上司の仕事のように見えますが、個人の仕事以外に、課の単位やチームで受け持っている、というグレーゾーンというか境界線が曖昧な仕事があってその部分がはっきりしないせいで、自分の仕事を意識しすぎてチームとしての業務を疎かにするような人がいるので、そこを含めた仕事の割り振りが必要になります。
助け合いの精神みたいな言葉もありますが、大抵は助ける側はずっと助ける側で助けられる側はずっと助けられる側です。
そして助けられる側はそれにかまけます。
助け合いの精神、というのは同じ力量の社員どうしでしか発生しないのです。
勿論、会社はチームとして動いている、一人で仕事はしていない、という考えが美しいとは思いますが、容易に転職出来ない、クビに出来ない、という構造のせいで力量差が大きく生まれてしまっても是正出来ずに、そのような言葉に逃げているだけだと思いますね。
環境的残業
この残業ですが、発生している原因は周りの目が気になる、というものです。
なので、家で一人でテレワークしていれば、別に周りの目など気にならないので、この残業は無くなります。
そもそも残業しているのか判別が難しいので、テレワーク時は残業禁止になっている会社も多いと思いますので、テレワークが残業を消す秘訣なのかもしれません。
ちなみに私はテレワーク未経験なので、経験したいですね、製造業なので仕事柄難しいですが…
5.終わりに
ここまで読んでいただければ何で残業が無くならないのか、減らないのか分かったと思います。
残業に囚われている内は、日本の労働生産性は一生上がらなさそうですし、会社が利益を出しても給料や賞与へ反映するとは限らないので結局残業で稼ぐのが一番確実なんですよね。
残業を減らせ減らせと言っていますが、必要悪みたいなものです。
以上、それでは。
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